皆さんは家族と過ごす行事といえば何を思い浮かべますか??
日本では正月やお盆、七五三などを思い浮かべる人が多いと思います。
それでは世界では家族で過ごす行事や文化はどんなものがあるでしょうか。今回は世界における家族の形と季節やその時々の行事について解説します。
1.日本の家族の形、行事について
まず日本で家族や親戚の集まる行事の一例を紹介します。
- 正月(お正月):日本では正月が非常に重要な休暇であり、多くの家族や親戚が集まる機会です。1月1日に新年を祝い、親戚や友人と一緒に食事を楽しむことが一般的です。
- お盆(おぼん):お盆は日本の仏教の伝統的な行事で、故人の霊が帰ってくるとされる時期です。この時期に家族や親戚が集まり、墓参りや供物を捧げることが行われます。
- 季節の祝い事:日本には季節ごとにさまざまな祝い事があり、親戚が集まる機会となります。たとえば、七五三(7歳、5歳、3歳の子供の成長を祝う行事)、成人式(20歳になる若者の成人を祝う行事)、結婚式、お宮参り(子供の初詣)などがあります。
- 家族の特別なイベント:誕生日や結婚記念日、出産祝いなど、家族内で特別なイベントがある場合、親戚が集まることがあります。
近年、少子高齢化などの影響もあり日本では核家族(子供+夫婦)の割合が減少し、単身世帯(一人暮らし)の割合が増加しています。
2020年時点で核家族(子供+夫婦)の割合は約25%、単身世帯の割合は約38%となっており、今後はさらに核家族の減少、単身世帯の増加が大きくなるとされています。
引用 令和2年国勢調査 人口等基本集計結果 結果の概要
上記のように学生や社会人でも親元を離れて一人暮らしをする人や単身の世帯が増えている現代の日本では、家族構成やライフスタイルの変化から頻繁に家族や親戚の集まる機会を作ることは難しいことが多いと感じる人が増えています。
2.アメリカの家族の形、行事について
続いてアメリカの家族文化や家族や親戚で集まる行事について解説します。
- 感謝祭(Thanksgiving):感謝祭はアメリカで最も重要な家族の祝日の一つです。毎年11月の第4木曜日に祝われ、家族が集まり、伝統的な感謝祭の食事を共に楽しむことが一般的です。
- クリスマス(Christmas):クリスマスはキリスト教の宗教的な祭りであり、多くのアメリカ人にとって家族が集まる特別な日です。クリスマスイブ(12月24日)やクリスマスデー(12月25日)に家族でプレゼントを交換したり、食事を共にすることが一般的です。
- 新年(New Year’s):新年の夜、家族や友人と一緒に新年を迎えるためにパーティーや集まりが開かれます。これは新しい年の始まりを祝う慣習です。
- 夏の休暇(Summer Vacation):夏休み中に家族が旅行に出かけたり、別の場所で集まることがあります。学校が休みの期間中に集まることが多いです。
- 特別な家族イベント:誕生日、結婚式、出産、卒業式、家族の新しいメンバーの誕生など、特別な家族イベントがある場合、親戚が集まることがあります。
日本と同じようにアメリカには核家族(両親と子供だけからなる家族)が主要な家族形態ですが、拡大家族(祖父母、叔父叔母、従兄弟など、他の親族と一緒に住む家族)も存在します。拡大家族は特に特定の文化や宗教を持つコミュニティでより一般的です。
また、アメリカの家族文化は、家族の役割や性別の役割においても多様性を反映しています。男女平等が重要視され、共同で子育てや家事を行う家庭が増えています。
しかし、アメリカは多様な文化や宗教が共存する国であり、多文化家族(multicultural families)や多民族家族(multiracial families)が存在し、親戚が集まるタイミングは個人や家族のバックグラウンドによって異なります。
3.韓国の家族の形、行事について
最後に韓国の家族文化や家族や親戚で集まる行事について解説します。
- 秋夕(Chuseok):秋分の日にあたる9月または10月に祝われる韓国の感謝祭で、韓国で最も重要な休暇の一つです。この期間中、家族や親戚が集まり、伝統的な料理を共に楽しむことが一般的です。
- 正月(Seollal):旧暦の新年である正月は、親戚が集まる大切な機会です。親戚や家族が一堂に会して、特別な料理を楽しんだり、伝統的な行事を行ったりします。
- 結婚式:結婚式は親戚が集まる一般的な機会の一つで、家族や友人が新郎新婦を祝福するために集まります。
- 誕生日:特に子供の誕生日や、成人式を迎える若者の誕生日の際に親戚が集まることがあります。
- 家族の特別なイベント:家族内で特別なイベントがある場合、親戚が集まることがあります。これには出産祝い、卒業式、進学祝い、新しい家の購入、引っ越し、退職祝いなどが含まれます。
韓国文化では家族は非常に重要視されています。多くの韓国人は、親や祖父母、兄弟姉妹との絆を非常に大切にし、家族は支え合うコミュニティと見なされています。
また、伝統的に、韓国の家族では長男や長女には特別な責任が課せられることがあります。彼らは親の面倒を見たり、家族のリーダーとしての役割を果たすことが期待されます。
一般的に、韓国の家族は三世代住宅で暮らすことがあります。親世代、子供世代、孫世代が同じ家に住むことは一般的で、家族の結束を強化します。
韓国の家族文化は、伝統的な価値観と現代の社会変化が組み合わさっており、多様性が存在します。しかし、家族の絆と親孝行の精神は根強く、多くの韓国人にとって家族は生活の中心であり支えとなっています。
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